| 内容説明 |
英Columbia 33SX1048原盤。
ヘンリー・クリップス(1912-1987)は、オーストリアの指揮者、作曲家。高名なヨーゼフ・クリップスは彼の兄である。ウィーン音楽院とウィーン大学を卒業後、1932年に地元のブルク劇場で指揮者デビュー。1933年からインスブルック、1934年からザルツブルク、1935年から1938年までウィーン・フォルクスオーパーで指揮をした。1938年からオーストラリアに渡り、オーストラリアの映画音楽の作成やピアノ伴奏の仕事をしていた。1944年にオーストラリアに帰化し、オーストラリア放送協会所属のオーケストラ(後のシドニーSO.)を指揮する傍らで、自らオペラ・カンパニーを立ち上げた。1948年にパースSO.(後の西オーストラリアSO.)の首席指揮者に就任し、その翌年から南オーストラリアSO.(アデレードSO.)の首席指揮者を兼任した。1967年からサドラーズ・ウェルズ・オペラに客演するようになり、1972年にオーストラリアのオーケストラのポストを勇退した後はロンドンを本拠に指揮活動を展開した。
彼の録音は決して多くなく、このワルトトイフェルの他にはJ.シュトラウスやスッペの作品集、そして様々な作曲家のワルツ集などライトな作品がほとんどで、重厚な交響作品の録音はシドニーSO.とのアルフレッド・ヒル「交響曲第3番」など、ごく僅かである。兄ヨーゼフとの差別化としてレパートリーを絞ったとも思えるが、得意のワルツなどはさすがに極上の仕上がりである。フィルハーモニア・プロムナードO.の実態はフィルハーモニアO.で、契約上の問題で変名にしたと思われる。
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