内容説明 |
イギリスのピアニスト、マイラ・ヘス(1890-1965)は、ロンドンでユダヤ系の家庭に生まれた。王立音楽アカデミーに学び、1907年にベートーヴェンの「ピアノ協奏曲第4番」でデビューした後、イギリスと北米で演奏旅行を行う。第二次世界大戦中に全ての演奏会場が閉鎖されると、ロンドンのナショナル・ギャラリーなどでランチタイム・コンサートを企画して、自ら演奏家として出演し、大きな評判を呼んだ。
特にモーツァルトやベートーヴェン、シューマンなどを得意とするが、D.スカルラッティから現代音楽に至るまでレパートリーは幅広い。ブラームスの協奏曲については「第2番」をブルーノ・ワルター=ニューヨークPO.と共演したライヴ(1951年2月11日)が残されているが、「第1番」は当録音のみかと思われる。モノラル録音。
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