内容説明 |
アメリカのヴァイオリニスト、ルッジェーロ・リッチ(1918-2012)は、1928年に10歳でヴィエニャフスキやヴュータンの作品を演奏してサンフランシスコで公式デビューを飾る。翌年にはメンデルスゾーンの協奏曲を演奏して、オーケストラと初共演を行った後、カーネギー・ホールにおけるデビューでも大成功を収めている。 1930年代にはベルリンに留学して、ゲオルク・クーレンカンプにも学んだ。特にパガニーニを得意とし、1947年に「24のカプリース」の最初の録音を行った以降、同曲の全曲録音を4回も行った。ソリストとして70年の演奏活動を続け、その間に65カ国において5000回以上の演奏を行い、様々なレーベルから500点以上録音した。しかし、英Deccaでの数多くの録音で、ベートーヴェン、メンデルスゾーン、チャイコフスキーなど様々なヴァイオリン協奏曲があるにもかかわらず、ブラームスは見当たらない。その意味でも当音源は貴重。ヨッフムとロサンゼルスPO.という珍しい組み合わせのバックも素晴らしく、リッチの力演を見事にサポートしている。モノラル録音。
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