内容説明 |
ムラヴィンスキーは、1946年以降6回にわたって「プラハの春音楽祭」で公演を行ったが、当然ながらほとんどはレニングラードPO.と同行しており、チェコPO.との共演はロシア(当時はソ連)以外のオーケストラを指揮した希少な例。ムラヴィンスキーは1946年、1947年、1957年にチェコPO.と共演しており、ムラヴィンスキーが振った唯一の外国オーケストラである。1957年のプログラムは、5月30日に続く同一曲目の公演で、ムソルグスキーの「ホヴァンシチナ前奏曲」、ダヴィド・オイストラフ独奏でショスタコーヴィチの「ヴァイオリン協奏曲第1番」、そして当盤のチャイコフスキーというもの。チャイコフスキーの「交響曲第4番」については、ムラヴィンスキーは1950年代後半から自らのレパートリーから外しつつあり、この点でも貴重。ムラヴィンスキーは当ライヴ以外に、チャイコフスキーの「第4番」を1957年露Melodiyaに、1960年DGにスタジオ録音していたほか、1959年にソビエト国立SO.とライヴ録音していた。モノラル録音。
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