内容説明 |
エフレム・ジンバリスト(1889-1985)は、ロシアのロストフ・ナ・ドヌにてユダヤ系音楽家の家庭に生まれた。12歳でサンクトペテルブルク音楽院に入学してレオポルト・アウアーに師事し、卒業後はベルリンでブラームスの「ヴァイオリン協奏曲」を弾いてデビュー。1907年にはロンドンで演奏会を行い、1911年にはボストンSO.と共演してアメリカでもデビューし、その後はアメリカに定住した。1928年にフィラデルフィアのカーティス音楽院で指導を始め、1941年から1968年までカーティス音楽院院長に就任する。1949年に演奏活動から引退するも1952年に復帰し、ジンバリストに献呈されたメノッティのヴァイオリン協奏曲の世界初演を務めた。1955年に再度引退し、1962年から1966年までチャイコフスキー・コンクールの審査員に加わった。
ジンバリストの音源は思った以上に少なく、現在ではわずかに小品集くらいしか見当たらない。その点でも、このブラームスの協奏曲は貴重。モノラル録音。
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