内容説明 |
32歳のアバドがウィーンPO.と初共演を果たした1965年ザルツブルク音楽祭における「復活」。1963年ミトロプーロス国際指揮者コンクールで優勝(もう一人の優勝者はズデニェク・コシュラー)し、ニューヨークPO.の副指揮者となった。さらにベルリン放送SO.に客演したアバドを聴いたヘルベルト・フォン・カラヤンがザルツブルク音楽祭にアバドを推薦。曲目はレナード・バーンスタインのアシスタントとして学んだ「復活」を選んだ。後年アバドにとってこの曲は中心レパートリーの1つとなったが、最も燃えた演奏がこのライヴと言って過言ではない。曲者揃いのウィーンPO.とは、曲頭こそ様子見で少々まとまりに欠ける開始となるが、アバドが歌わせれば歌う程にしなやかさを増して、全員一丸となった凄まじい高揚感に繫がる。ローカルカラーを遺していた時代のウィーンPO.の音色は鄙びていて、実に魅力的。この大成功でアバドは翌年にはベルリンPO.に初登場し、ザルツブルク音楽祭にも再度登する。こうして新たな覇者として世界的名声を獲得する事となる。オリジナルがモノラルで、今回は新たな音源から復刻。音域も広く美しい響きを楽しめる。英日のライナーノート付。(代理店の解説より)
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