内容説明 |
アンネローゼ・シュミット(1936-2022)は、ヴィッテンベルクに生まれたドイツの女流ピアニスト。ライプツィヒ音楽院で学び、1955年のショパン国際ピアノ・コンクールに参加してから旧共産圏を中心に活動を展開した。1956年にはドイツ民主共和国ピアノ・コンクール、国際ロベルト・シューマン・コンクールで優勝。1958年からは西側でも演奏活動を展開するようになり、モーツァルト、シューマン、ショパンなどの作品を中心に欧米のオーケストラとの競演を重ねた。1970年から1977年にかけてクルト・マズア指揮のドレスデンPO.とモーツァルトのピアノ協奏曲全集を完成させており、これが最も代表的な録音である。また、1990年から1995年までベルリンのハンス・アイスラー音楽大学初の女性の学長を歴任した。
このブラームスは32歳の時の演奏で、42歳でまだ世界的にはほとんど無名だったテンシュテットとの共演。シュミットは1979年にヘルベルト・ケーゲル=ドレスデンPO.と同曲を録音しているが、当ライヴは若々しさがより強く感じられる演奏。テンシュテットとの相性の良さも感じる。モノラル録音。
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