| 内容説明 |
ワルターのベルリオーズ「幻想交響曲」は現在３種の録音が確認されている。
◎NBC SO.(1939年４月１日 ニューヨーク) ※ライヴ
◎パリ音楽院O.(1939年５月19日 パリ) ※セッション
◎ニューヨークPO.(1954年11月21日 ニューヨーク)
※ライヴ
現時点で最古の音源であるNBC SO.とのライヴでは他に「“海賊” 序曲」と「ファウストの劫罰」からの３曲も演奏された。直後のパリ音楽院O.とのセッションはワルターのヨーロッパ最後の録音で、ワルターが木管や金管楽器のソロに魅力があるこのオーケストラと「幻想交響曲」を録音したことが納得できる。その後はLP時代になっても「幻想」は再録音されなかったが、ワルターにとって、非常に重要な価値を持つ作品だったとの事である。
このニューヨークPO.とのライヴは、ワルターらしからぬ過激さを持ち、終楽章のピアノで補強したと思われる鐘の音も不気味さも魅力的。音質も悪くなく、最初から最後まで叩き込むような迫力。モノラル録音。
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