| 内容説明 |
ギーゼキングは本能的で直感的なピアニストであると言われ、譜面を考察し、その演奏をイメージしてから曲を完璧に弾きこなすのが常であった。レパートリーはJ.S.バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンなど古典的なものから、ドビュッシーやラヴェル、さらに近代のブゾーニやシェーンベルクなど幅広いものであった。1923年にはハンス・プフィッツナーのピアノ協奏曲の初演を行なっている。しかしギーゼキングは、モーツァルトとドビュッシー、ラヴェルの演奏家として特に評価が高く、EMIのモーツァルト全集は代表的な録音としてレコード史上に燦然と輝いている。
当盤ではラフマニノフとフランクの作品が収録されているが、ラフマニノフの協奏曲については早い時期から取り上げており、多くのピアニストがラフマニノフの弾いたテンポに勝てなかった当時ですら、ギーゼキングはラフマニノフ本人のテンポを忠実に再現したと言われている。なお、1953年7月20日にはクルト・シュレーダー指揮ヘッセン放送SO.と放送用セッション録音している。またフランクはヘルベルト・フォン・カラヤン指揮フィルハーモニアO.との1951年6月収録のセッション録音がある。
2曲ともメンゲルベルクとの同日演奏だが、一見ミスマッチのように思える両者ながら意外と一体化している。ギーゼキングのミスタッチも含めて臨場感は半端ない。モノラル録音。
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