内容説明 |
コンヴィチュニーはブルックナーを得意のレパートリーとしていたが、特筆すべきはこの時代にはまだまだ異端児扱いされていた初期交響曲にも愛情を注いでいたこという点である。コンヴィチュニーは特に「第2番」という当時としては珍品を愛した。それが証拠に1951年のベルリン放送SO.とのライヴ録音も古くからLP化されていた。この作品は、別名「パウゼ交響曲(休止交響曲)」と呼ばれるほどにブルックナー休止を駆使した名曲で、特に前半二楽章の充実は後期の交響曲にも匹敵するほど。こういう前半の長い曲を「頭でっかち」とギュンター・ヴァントも述べており、第7交響曲との共通項を持っているとも言える。古き良きゲヴァントハウスO.の懐かしい響き、弦楽器の重厚な手触り等、コンヴィチュニーの絶頂を記録した名演。オーケストラのメンバー提供の音源できわめて良好な音質。なお、当夜の前半のプログラムはブラームスの「ピアノ協奏曲第1番」という重量級の演奏会であった。UHQCD化で鮮やかな音質で蘇えっている。(代理店の解説より)
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