内容説明 |
セルとブルックナーの関係はスタジオ録音に「第3番」と「第8番」しかない事で密ではないような論評も散見されるが、ウィーンで学んだセルにはブルックナーの語法はごく自然に咀嚼できるものであったことが自明である。「第3番」については偏愛に近い関心を持って演奏を繰り返した。セルの作るブルックナーは、金管はパワフルであると同時に鄙びた味をもち、弦楽器のキラキラときらめきを誇りながらもしみじみした叙情を失わない理想郷に聞き手を誘う。クリーヴランドO.の本拠地セヴェランスホールは大変デッドな音響のためにライヴ録音は難しいものとされているが、新マスタリングによって潤いを増している。さらにはUHQCD化で鮮やかな音質で蘇った。(代理店の解説より)
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