内容説明 |
巨匠ベームがまだ壮年の勢いを持っていた頃のライヴが世界完全初出。しかもステレオ収録。ベームのブラームス「第4番」はライヴが少ないので極めて貴重。冒頭から神経質でピリピリした緊張感が迸る。ここがロマン主義にどっぷりつかりながらも、近現代を生きたベームらしいところで、強烈な合理主義。ウィルヘルム・フルトヴェングラー張りの夢見るような憧れの対極にあります。ボディは引き締まっていてどこまでも筋肉質。これを聴くとベームという人はつくづく20世紀の音楽家であることが理解できる。お得意のシュトラウス作品もちょっと恐ろしいまでの直截ぶりで、ウィーンPO.だと中和して柔らかな響きになるところをベルリン放送SO.(旧西ドイツ、ベルリンRIAS SO.から現在はベルリン・ドイツSO.)という硬派な団体はどこまでもストレートにベームの棒に応える。この時代にステレオ収録がドイツの放送局でなされることは極めて異例。恐らく実験的な側面もあったのではないだろうか?演奏参加者の秘蔵テープからの復刻。さらにはUHQCD化で鮮やかな音質で蘇った。(代理店の解説より)
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