内容説明 |
ミネソタ州セントポールの生まれのアメリカの指揮者アイズラ―・ソロモン(1910-1987)はニューヨークでヴァイオリンを学び、1931年にランシング市O.のコンサートマスターとなったが、同年、急病の指揮者の代役を務めた事を機に指揮者に転向した。1936年にはイリノイSO.の指揮者を務め、1941年にはコロンバスPO.の首席指揮者、そして1956年にはインディアナポリスSO.の首席指揮者に就任した。またボストンSO.、シカゴSO.、フィラデルフィアO.、イスラエルPO.などにも客演して、150曲以上ものアメリカの作品を初演した。1976年に脳卒中に倒れて引退を余儀なくされ、1987年にインディアナ州フォートウェインにて亡くなった。
RCAの有名な録音のほとんどはヤッシャ・ハイフェッツとの共演で、MGMでの録音はマイナーな管弦楽作品が多かったので、ボストンSO.とのこのラフマニノフは実に貴重な発掘音源。実にエネルギッシュなラフマニノフで、これほど熱い演奏は珍しい。早めのテンポで一気にたたみ掛ける実に爽快な演奏。おそらくシャルル・ミュンシュがこの作品を振ったらこんな感じになるであろう。もっとライヴ音源が存在してほしいと思わせる指揮者である。モノラル録音。
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