内容説明 |
セル=クリーヴランドO.は1965年、5月から6月に掛けてソビエトを含む大規模なヨーロッパ・ツアーを敢行した。当盤はアムステルダムのコンセルトヘボウにおける豪快なライヴ!セルはコンセルトヘボウO.の共同指揮者を務めた程のお馴染み。それ故に、この世界屈指の名ホールのアコースティックは熟知しており、「自分が育てたアメリカのオーケストラを使ってヨーロッパ音楽の神髄を極める」とばかりに自信に満ち満ちた演奏。「ザ・グレイト」に至ってはスケール極大で、自由さを失わずに鉄壁のアンサンブルを保つという美しい矛盾と奇跡を成し得ている。Sony盤が1957年11月、最晩年のスタジオ録音が1970年4月なので、丁度その中間の時期ということもあり、正に良いとこどりの充実ぶり。「マイスタージンガー」前奏曲も立派そのもので、何とも豊かな音楽。ステレオで収録されていたことに感謝の念を禁じ得ない。(代理店の解説より)
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