内容説明 |
フェルッチョ・スカーリャ(1921-1979)は、トリノ生まれのイタリアの指揮者。ヴァイオリニストでもあった彼は、リッカルド・ブレンゴーラと共にキジアーナ弦楽四重奏団を結成し、1940年からは女流ピアニスト、ヴェラ・フランチェスキとデュオを組んでいる。第二次世界大戦後の1948年にフェニーチェ劇場でのストラヴィンスキーの「オルフェウス」等の上演に参加して指揮活動に興味をもつようになり、1950年から1955年までフェルナンド・プレヴィターリのアシスタントとなった。1959年から1965年までマッシモ・フレッチャと共にローマ放送SO.の首席指揮者を務めた。
このショスタコーヴィチの「第4番」は記念すべきイタリア初演のライヴである。この作品は1936年12月11日にフリッツ・シュティードリー指揮レニングラードPO.で初演を行うことも決まっていたが中止となり、ようやく初演されたのは1961年12月30日、キリル・コンドラシン指揮モスクワPO.によってであった。イタリアでのお披露目はその4年後となり、当盤がその貴重な記録である。モノラル録音。
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