| 内容説明 |
オイゲン・ツェンカー(1891-1977)は、ハンガリー生まれのドイツ=ブラジル人指揮者で、オーストリア、ドイツ、ロシア、ブラジルで国際的なキャリアを築き、フランクフルト歌劇場やケルン歌劇場など多くの歌劇場の指揮者を歴任した。1933年にナチス政権を逃れてウィーン、パリ、モスクワに行き、1938年からはパリに住み、ブロニスワフ・フーベルマンによって設立されたパレスチナO.(現在のイスラエルPO.)との演奏会を行った。1939年にはリオデジャネイロ市立O.の客演指揮者として招待され、数人の仲間たちと1940年にブラジルSO.を設立し、第二次世界大戦後にヨーロッパに戻った。最後の指揮となったは、彼の80歳の誕生日にケルンでビゼーの「カルメン」だった。
ツェンカーはバルトークの作品を世に広め、マーラーの交響曲は全て指揮した。また友人であるプロコフィエフとミヤスコフスキーの作品の初演もよく取り上げ、ハチャトゥリアンの「交響曲第1番」、ミヤスコフスキーの「交響曲第16番」などの世界初演を行っている。
ツェンカーはレコーディングよりもライヴ演奏を好んだ事もあり、録音は多くなく、そのためその名は広く知られる事はなかった。従ってこのライヴは実に貴重。キビキビとしたテンポで颯爽とした豪快な演奏。モノラル録音。
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