内容説明 |
米Concert Hall Society MMS-040原盤。
オーストリアのヴァイオリニスト、リカルド・オドノポゾフ(1914-2004)はアルゼンチンのブエノスアイレスで生まれ、カール・フレッシュにヴァイオリンを、パウル・ヒンデミットに作曲を学んだ。少数の特定の愛好家にしか知られていなかったが、20世紀の最も重要なヴァイオリニストの1人である。1937年にブリュッセルで行われたイザイ国際コンクール(現エリザベート王妃国際音楽コンクール)で第2位に輝いたが、第1位のダヴィド・オイストラフとオドノポゾフの死闘は伝説となっている。
このブルッフとパガニーニは1950年代から60年代にかけてのConcert Hall Societyへの一連の録音からのもの。高度な技巧と確かな表現力を兼ね備えた名手ならではの瑞々しい演奏。
ブルッフで共演の指揮者、ワルター・ゲール(1903-1960)はドイツ出身のユダヤ系作曲家、指揮者。同じくユダヤ系のアルノルト・シェーンベルクの門弟の一人で、ナチスから逃れて英国に亡命した後、指揮者として活動した。Concert Hall societyに多くの録音を残した。またパガニーニでの指揮者、パウル・フッペルツ(1919-1999)にオランダのグルペンで生まれたオランダの指揮者で、1949年から1978年までユトレヒトSO.の首席指揮者を務めた。
|