内容説明 |
デュ・プレが23歳の時の演奏で、バレンボイムと結婚2年目に共演したもの。この演奏会は「プラハの春」を受けて、ソ連軍がチェコスロバキアに侵攻したことに抗議して「チェコスロバキアの人民に捧げる」とされたものだった。
この演奏会は映像が残っており、第3楽章開始しばらくしてチェロの弦が切れるというハプニングが起こっている。デュ・プレは一旦席を外し、3分ほどで戻って演奏は再開された。(当録音ではそのシーンはカットされている)
弦が切れるという事でも分かる通り、若き日のデュ・プレの非常に熱のこもったダイナミックな演奏が聴ける。1970年にはバレンボイム=シカゴSO.と同曲のセッション録音が行われた。だが翌年の1971年(26歳)に、指先などの感覚が鈍くなってきたことに気付き、1973年には満足のいく演奏が出来なくなるのである。当盤はこの時期ならではのデュ・プレの実に貴重な音源。モノラル録音。
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