内容説明 |
ミトロプーロスとNBC SO.が遺した20世紀の傑作集。ベルクは現代音楽の擁護者であった、シゲティとミトロプーロスの共演。これは凄絶というより凄惨な情景を眼前にするかのような強烈な演奏。その合間に訪れる儚く繊細な瞬間との対比というか落差が凄まじい。シゲティ唯一のベルク。よくぞミトロプーロスとこの曲を遺してくれたと思う。このベルクはかつて内田光子が「レコード芸術」誌上で大絶賛をしたことでも知られている。そして数10年ぶりの復活となるのが、ミトロプーロス弾き振りのプロコフィエフ「ピアノ協奏曲第3番」。ブゾーニ門下で、ピアノにも長じた巨匠。1930年のベルリンPO.デビューで、エゴン・ペトリの急な代役で弾き振りを披露したのがこの曲。センセーショナルな大成功を収め国際的なキャリアの足掛かりとした。今聴いても刺激的で凄いテクニック。ライヴだけに鮮血迸るパワフルな超名演。NBC SO.の松脂飛び散る献身的な演奏にも注目。既存盤は耳に障るバチバチノイズが玉に瑕だったが、今回は見事に除去されている。英日のライナーノート付。(代理店の解説より)
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