内容説明 |
ヨーゼフ・クリップスのマーラー録音はロンドンSO.との「第4番」(1957年)とウィーンSO.との「大地の歌」(1964年)くらいしか正規にはリリースされていなかったが、ここで「復活」の登場。ウィーン流とでも言うのか、外面的な生々しさより内面的な豊かさを追求しているといった演奏。いかにもクリップスらしい解釈と言えよう。独唱の2人も非常に素晴らしい出来栄え。アルトゥーロ・トスカニーニに見出されたスティッヒ=ランダルはウィーン国立歌劇場やザルツブルク音楽祭に何度も出演していたし、ベーゼもハンス・クナッパーツブッシュの「リング」や「パルジファル」で歌っている。この素晴らしい歌唱を得た当ライヴはもちろん同曲の名演の1つと言える。モノラル録音。
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