内容説明 |
バーンスタインはニューヨークPO.時代には近現代の作品を多く演奏会で取り上げていた。ここではアーヴィング・ファインとディミトリ・ミトロプーロスの作品が聴ける。ファイン(1914-1962)はボストンに生まれる。ハーバード大学でウォルター・ピストンに師事し、指揮をセルゲイ・クーセヴィツキーに学び、ボストンSO.のピアニストを務めた。またパリに渡ってナディア・ブーランジェにも作曲を学んでいる。彼の作品は新古典主義音楽とロマン派音楽と十二音技法の要素を同化させたものであった。またミトロプーロスは言うまでもなく指揮者として数々の名演、録音を残しているが、作曲家としての才能も目を見張る。わずかの期間、バーンスタインとニューヨークPO.の首席指揮者の地位を分け合い、後にバーンスタインに後を譲ったミトロプーロスだが、バーンスタインも前任者の作品を尊敬を込めて熱演している。なおファインの作品でノイズの箇所がいくつか見受けられる。モノラル録音。
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