内容説明 |
ホーレンシュタインは幅広いレパートリーを誇るが、ベルリオーズの「幻想」の音源はこれが唯一のもの。但し観客を入れたライヴではなく、放送録音と思われる。以前発売された伊Arkadia盤は後から拍手を付けたものである可能性が高い。なお、同時に姉妹作「レリオ」も演奏されたらしい。
いかにもドイツ的といった、テンポの遅い極めてまとまりのある演奏で、おどろおどろしい世界はあまり感じられない。いずれにせよ、ホーレンシュタイン唯一の同曲音源だけに貴重である。
なおオーケストラはベルリン放送SO.であるが、ヘルマン・アーベントロートやハインツ・レーグナーが振っていた東ベルリンの方ではなく、フェレンツ・フリッチャイやロリン・マゼールが振っていた西ベルリンの方のオーケストラ(前身がRIAS)と思われる。
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