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チャイコフスキー/交響曲第5番 フルトヴェングラー
チャイコフスキー/交響曲第5番 フルトヴェングラー
レーベル名
EVERLAST
品番
EVE-028-M
内容
ワーグナー/歌劇「さまよえるオランダ人」序曲
ジークフリート牧歌
チャイコフスキー/交響曲第5番
演奏者
ウィルヘルム・フルトヴェングラー/
トリノ放送SO.
録音
1952年6月6日 トリノ
内容説明
フルトヴェングラーとイタリアのトリノ放送SO.との貴重なライヴ音源。フルトヴェングラーはドイツと全く異なる文化的背景を持つイタリアのオーケストラとは数種の音源を残している。
ミラノ・スカラ座とは1950年のワーグナー「ニーベルングの指環」を皮切りに、1951年の「パルジファル」、グルック「オルフェオとエルリディチェ」、そして1952年に「ニュルンベルクのマイスタージンガー」を上演している。「指環」とグルックは録音が残っているが「マイスタージンガー」は録音されたが紛失したらしい。また「パルジファル」については、何とイタリア国営放送(RAI)は放送もしていない。その同日にヴィットリオ・グイ指揮マリア・カラス出演の同曲を放送したらしいのである。
トリノとローマのRAIのオーケストラとは1952年と1953年に共演しているが、中でもEMIが世界初の全曲盤としてリリースした1953年のローマ放送SO.との「ニーベルングの指環」がやはり有名であろう。ともかくフルトヴェングラーの「指輪」がミラノ・スカラ座とローマ放送SO.という2種類ともイタリア楽壇との作業であるのが異例である。この2つのオーケストラとはベートーヴェンやブラームスなどの多くのオーケストラ作品も演奏したが、トリノ放送SO.との当盤ではチャイコフスキーの「第5番」が含まれているのが目玉。なお、当日はワーグナーの「ジークフリートのラインへの旅」も演奏された。
戦後のフルトヴェングラーによるチャイコフスキー交響曲の演奏回数は「第4番」が4回、「第5番」が13回、「第6番」が28回と結構多いが、残された録音は実に少なく「第4番」「第5番」が各1種類、「第6番」は2種類で「第4番」がウィーンPO.との録音、「第6番」がベルリンPO.という録音に対して「第5番」だけはトリノ放送SO.に客演した際のものだけである。ゆえにこの音源は、この作品の唯一の音源として実に貴重。第4楽章コーダ直前の休止部で多くの拍手が入るのはご愛嬌だが、熱狂的な聴衆の様子が窺える。チャイコフスキー第1楽章でのノイズを始め、全体的に音質はまずまず。モノラル録音。
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