内容説明 |
仏Vox PL9120原盤。
ルーマニアの指揮者ヨネル・ペルレア(1900-1970)はドイツ人の父とルーマニア人の母の間に生まれ、ミュンヘンとライプツィヒで学んだ後、1923年にブカレストで指揮者デビューする。1934年にはブカレスト歌劇場の音楽監督となり、同時にブカレストPO.との演奏会も精力的に行う。そして1947年にミラノ・スカラ座に登場し、1949年には「トリスタンとイゾルデ」でメトロポリタン歌劇場のデビューを大成功させている。歌劇場での活躍が目立ち、録音も1954年のアルバネーゼ、ビョルリンクらとの「マノン・レスコー」(RCA)、1955年のミラノフ、ビョルリンクらとの「アイーダ」(RCA)などオペラの名盤を多く残すが、一方、VOXにモーツァルトの数曲の交響曲、ベルリオーズ「幻想」、ロッシーニ「序曲集」やカサド、ノヴァエスらとの協奏曲録音が多数残されている。VOXでの録音は海外の廉価レーベルで僅かにCDとして出たものの、全く紹介されていないといっても過言ではないくらい無視されている。多くの歌劇場で培ったスキのない完璧なまでの音楽創りはこのベートーヴェンからもよく伝わり、再評価を強く望む芸術家である。なお、英Vox盤では「第7番」のオケ表記がウィーン・プロ・ムジカO.(ウィーンSO.)となっている。
<廃盤>
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