内容説明 |
米Columbia ML4477原盤。
オーマンディの「ブラームス/第1番」は1959年5月のモスクワ音楽院におけるライヴ録音を入れると公式には4種類存在する。当盤は最初のレコーディングとなる唯一のモノラル録音。第2楽章終盤のヴァイオリン・ソロは当時のコンサートマスター、アレクサンダー・ヒルスベルク。僅かの間だが、その芳醇な響きに魅せられる。そして聴き物はオーマンディ独自の改訂が盛り込まれた第4楽章。その特徴はあらゆる箇所でのティンパニの追加だが、スコアにはない部分で登場するティンパニが実に効果的で、オーマンディのこの曲へのこだわりが明確に伝わってくる。全体的にはトスカニーニの影響が強く感じられる演奏である。
|