内容説明 |
米Columbia ML4232原盤。
アイザック・スターンの定番レパートリーで、ごく初期となる録音。ここでの指揮者はアレクサンダー・ヒルスベルク(1897-1961)であるのが注目すべき点である。彼はロシアから亡命してきたポーランド出身の人で、アウアー門下のヴァイオリニストとしてキャリアをスタートさせている。1923年に渡米し1929年にはアメリカ市民権を得ている。フィラデルフィアO.のコンサートマスターを1935年から16年間の長きに亘って務め、時折オーマンディの代役として指揮台に上がっている。また、指揮者としてNBC SO.をトスカニーニ在任中の1948年と1951年の2回振っている。当録音ではスターンの流麗なヴァイオリンも魅力的だが、トスカニーニばりの指揮を見せるヒルスブルクの方に注目してしまう。
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