内容説明 |
独Eurodisc 88329XAK原盤。
オスカー・フリート(1871-1941)は、1900年代前半にベルリンPO.とマーラーの作品の幾つかをベルリン初演した事でも有名だが、ユダヤ人ゆえ晩年はグルジアに亡命してトリビシ歌劇場やモスクワ放送SO.の指揮者として活躍する。だが独ソ開戦直後、1941年7月5日モスクワにてドイツ軍の爆撃下で死亡したらしい。映画用の光学フィルムで録音されたというこの「幻想」は数多くの録音の中でも最も不気味な演奏としてマニアの間で語り継がれているもの。第1楽章の重苦しさや独特なテンポ、そして第5楽章のピアノを重ねたと思われる破滅的な鐘の音はまさにキワモノ。なおモスクワ放送SO.との演奏とも伝えられているが、LPの表記を見る限りソビエト国立SO.である。
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