内容説明 |
英Columbia 33CX1250/51原盤。
1936年にブロニスワフ・フーベルマンを主軸として発足された前身であるパレスチナO.を同年トスカニーニが振ってから約20年、この大曲が録音された。同曲の最も古い録音の1つであり、イスラエルPO.としても初の録音。ポール・パレーのあと、ジャン・マルティノンが就任するまで音楽監督が不在だった時期の録音で、クレツキはこの時期はイギリスのロイヤル・リヴァプールPO.の音楽監督の座にあったが、このオケのために尽力を惜しまなかった。第2楽章はクレツキ自身によるカットがなされており、全てユダヤ系の音楽家による同曲はやはり何か鬼気迫る思いが感じられてならない。イスラエルPO.による同曲と言えば1985年のバーンスタインの伝説の来日公演が思い起こされるが、このオケによる同曲録音はおそらく当録音以外には現時点で存在しない。
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