内容説明 |
仏CBS XOC823原盤。
フランスの指揮者ルイ・ド・フロマン(1921-1994)は、Voxをメインに数多くの録音があるにもかかわらず、CD化されたそのほとんどは小品や伴奏が多かった。その点でもこの「幻想」はこの「隠れた名指揮者」の芸術を知る絶好の音源と言える。演奏は明快さにあふれており、師匠であるアンドレ・クリュイタンスの芸風よりはシャルル・ミュンシュのそれに近い。リズムの強弱がはっきりとした実にメリハリの効いた演奏で、各楽器がよく鳴っている。第1楽章から駆け抜ける感じで曲は進み、終楽章コーダでの狂乱ぶりは尋常ではない。これは隠れた「幻想」の名盤であることは間違いない。
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