内容説明 |
シゲティが遺したブラームスの協奏曲の録音は何種類か存在するが、演奏の充実と音質のバランスが一番整っているのは、この1959年録音であろう。彼の演奏はあまりに直截的で音に艶がないと思われてきたが、録音当時の音を最も正確に伝えるプロモーション盤のレコードには、なんとも艶やかで色気に満ちたシゲティの音色が詰まっていた。楽器の隅々まで鳴らしているその響きの豊かさと磨き込んだシルバーのようなツヤツヤとした輝きが、MYTHOS復刻によって、ここにようやく再生されたのである。(Mercury SR90225 プロモーション盤からの復刻)
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